保育で手足口病が流行っています

手足口病は夏風邪の一種で、乳幼児の口の中の粘膜や、手のひら、足の裏、膝、肛門周囲などに水疱性の発疹が出て、数日発熱することがあります。

水疱は1週間程度で自然になくなりますが、口内炎がひどくなって食べられなくなり、「脱水症状」を起こすことも。 またまれに脳炎や髄膜炎を伴って重症化することもあるので注意が必要です。

手足口病に対する特効薬はありませんが、痛みがひどい場合などは鎮痛薬を使うこともあります。

口内の痛みが強い時は、のどごしの良い少し冷たい飲みものがおすすめ。(例えば、麦茶や牛乳、ミルク系のジュースなど)。食べものは刺激が少なくかまずに飲み込めるものにしましょう。(例えば、ゼリーやプリン、アイスクリーム、豆腐など)

感染経路は経口感染、飛沫感染、接触感染ですが、アルコール消毒は効果がないため、手洗いをしっかりしましょう。

本人の全身状態が安定している場合、つまり、熱が下がり、いつも通りの食欲や元気が回復していれば、発疹が残っていても登校、登園可能です。

ウイルスは 2 ~ 4 週間にわたって、便の中に排出されるため、特に排便後とおむつ替えの後などはしっかり手を洗うようにしましょう。